助けてやったのに、なんで今度は俺のこと助けてくれないんだ?北野武の友情の話

北野武の「全思考」がおもしろい!

北野武さんの日々の思考の詰まった1冊。その中でも
第三章 関係の問題123Pに書かれてる
友情は金じゃ買えないという話も同じことだ。

のあたりが良かった。

友情は金じゃ買えないってのはみんな大体聞いたことあると思う。

でもこれをうまく言葉にしててうんうん!ってなりました。

友情が金で買えないのは当たり前だ。何故かといえば、そんなものはハナっから存在しないからだ。

これだけでもそのとおりなんですが

「お前に困ったことがあったら、必ず助けてやる。俺が困ったときはお前が助けてくれ。俺たち友達だよな」

という一言に対して

こんなもの友情なんかじゃない。

と。ヤクザの兄弟杯と一緒で、単なる保険の掛け合いでしかないわけだ。

と。で、

保険は大きくたくさんあった方がいいから、ヤクザは兄弟分をできるだけ増やそうとする。

と言ってます。

誰かと友人になるということは、最初から損をする覚悟をしておかなきゃいけない。いい思いをするというのは、相手に確実に迷惑をかけることになるのだとか。

本当に正しいのは

「お前が困ったら、俺はいつでも助ける。だけど、俺が困ったときは、俺は絶対にお前の前には現れない」

お互いにそう思っているところに友情は成立すると。

本当に困った時に迷惑をかけたくないと思うのがほんとうですもんね。

こっちから向こうへ。友情から何かを得ようとする考えがそもそも間違いなんですね。


アイツが好きだ。困ってるのを知ったら助けであげたい。

そういう思い合う気持ち、買えるとか買えないとかと言ってること自体おかしな話。


ふた周りをみてそう思える友達が一人でもいたら幸せなんですって。


残念ながら僕はすぐには思いつかないです。

あなたはいますか?